やっぱり麦わら海賊団を作りたいし、チームラボに憧れる
ブログ始めてみました。三日坊主上等で、書きたいことができた時に不定期で書こうかなと。気が向いたら、ご笑覧ください…。
突然ですが、就活生の時、『将来何をしたいんだ』『何を実現したいんだ』みたいな質問を浴びせられる中で、ふと閃いてピタッときたものがあった。
『まったく異なる領域のプロフェッショナルが集まって、あらゆる課題解決に取り組むファームを作りたい』みたいなことだったと記憶している。
例えるなら、医者とピアニストと商社マンがそれぞれの知見を持ち寄って空間デザインをし、編集者とエンジニアとシェフが組織コンサルをやっていくような。
荒唐無稽だけど、『異質な個が領域を超えてぶつかり合い、誰も見たことのないものを生み出す』みたいなコンセプトに『なんかいいぞ!面白そうだぞ!』となったのを覚えている。
急に飛躍するけど、多分このイメージの根っこにはワンピースがあって、アーロンパークが大きな影響を与えている。
(以下引用、10巻より)
アーロン『海に沈んでも一人じゃ上がってこれねェ様なてめェに何ができる‼︎!』
ルフィ『何もできねェから助けてもらうんだ‼︎!おれは剣術を使えねェんだコノヤロー‼︎!航海術も持ってねェし‼︎!料理もつくれねェし‼︎ウソもつけねェ‼︎おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある‼︎』
アーロン『そんなプライドもクソもねェてめェが一船の船長の器か‼︎?てめェに一体何ができる‼︎!』
ルフィ『お前に勝てる』
これ、これ、これなんです。
どんなに綺麗事だと言われようが、絵空事だと思われようが、この世界観を諦められない。
すべての人にその人にしか出来ないことがあり、その人にしか出せない価値がある。
凸凹を補い合うからこそチームでやることが面白く、難しく、切なく、歯がゆく、尊い。
最近組織を作っていく上では、『役割と居場所をいかにデザインするか』が超大事なのでは、と思ってます。
役割は、組織全体の成果を生み出すために一人一人に与えられるもの。言い換えれば構成員としての組織への約束であり、全体の生産性・効率性を保ちつつ、『その人にしかできない』という代替不可能性をいかに高めていくか。
居場所は、成果が出ようが出まいが、バリューが出ようが出まいが、『あなたはここにいていいのだ』と感じられる文脈やコミュニケーション。ビジネスにおいて、構成員はバリューが出なければ無価値であるとされがちだけど、そうじゃないんだと。あなたの存在は組織目的を実現するための手段ではなく、あなた自身が目的なのだと感じさせること。
(えげつないフリーライダーが多発したら元も子もないので、一定のモラル・良識が共有されていることが前提ですが)
戻りに戻って、多領域・多業種プロフェッショナルファームは、ワンピースととても似ていて、船長・剣豪・航海士・狙撃手・コック・医者・考古学者・船大工・音楽家と、全員が異なる役割を担っている。
自分にしかできないことがあることが自信と誇りになり、補ってくれる仲間がいることが安心感になり、チームが居場所そのものになっている。
ひとりひとりを機能として見なしていないから、誰も裁かないし、裁かれない。誰も存在を否定されない。(真逆がアーロンパークのナミですね)
『所詮漫画だ、ユートピアだ』と切り捨てるのは簡単ですが、それでも僕は麦わら海賊団こそ理想の組織だと思うのです。
猪子さん率いるチームラボは、多分それを超アグレッシブにやってるんだろうなと。
エンジニア、数学者、建築家、デザイナー、絵師、編集者など、様々な領域のものづくりのスペシャリストが集い、それぞれの専門性を爆発させて、新しくて面白くてヤバイものを生み出してる。
コンセプトと世界観が本当にカッコいい。
憧れる。
ただ、今の自分に急に引きつけると、『いったんすげー仕事頑張って、個力を高めて、スペシャリストとして腕を磨く』ことに尽きるなと思ってます。
組織人事の領域に足を踏み入れて4年弱、まだまだ力不足を感じる日々ですが、とにかく力をつける一年にしたいと思います。