雑記

その時々で、適当に書いてきます。

吉野家の牛すき鍋膳

あけましておめでとうございます。

平成31年、2019年、ホントに気付けば遠くまで来たもんだ、って心持ちで光陰矢の如しですね。ビビります。

 

一年の計は元旦にありと言いますが、所信表明を伝える人もいれば、所信表明なんて言いっぱなしで終わるから不要だという意見もあればで、SNSは年始も盛り上がってますね笑。西武の広告も、桑田×ユーミンの是非も、年末年始に偉い人が読む本も、芸能人の政治的発信も、もうみんな好きにすればいいと思います笑。ホントに。

 

世相を斬る、みたいなことがしたい訳ではないので、ブログはマイペースに書いていこうと思います。

年末年始でSHOWROOM前田さんの『メモの魔力』を読みまして、ひたすらに『具体化と抽象化と自分ごと化をし続けよう』って本だったんですが、時々思考訓練で書いてみようという次第です。専門知識もなければ、独自の鋭い切り口も持ち合わせてない落書きですが、今年はテーマにこだわらずにアウトプット増やしていきます。(所信表明っぽい!)

 

吉野家で牛すき鍋膳ってあるじゃないですか。すき家とかも追っかけてましたけど、多分吉野家が最初にヒットしてて、確かに吉野家行ってもかなりの確率で食べてる人がいる。なんでなのかなぁという理由を考えてたら、3つにまとまりました。(コンサルっぽい!)

 

①季節感

言わずもがな、冬といえば鍋。『夏は氷削って出しとけば勝手に売れる』的なテンションで、冬は温かいもの出せば売れるだろうと笑。人って季節感にものすごく弱いので、『この時期といったらこれだよね』があるとやっぱり売れる。チェーン店でパッと思い当たるのは、マックの月見バーガーとか、スタバの桜フラペチーノとかかな?そんなに食べたくなくても、飲みたくなくても、期間限定だと『一回は食べとかないとな』ってなる。マックとかスタバは、定期的に上手いことやってる気がする。

 

翻って吉野家、もともと牛丼って冷たくはないけどオールシーズンの食べ物で、季節感は一切感じない。8月でも2月でも同じテンションで食える。そんな慣習を打ち破ったのが、牛すき鍋膳なのかなと。逆に夏場に食べたくないもんね。

去年もやってて食べた記憶があるけど、確かに味は分かってるのに今シーズンまた食べてしまった。寒いし鍋でも食いたいな、でも手頃に食べれないしな、っていう時に程よいのはヒットの秘訣かも。

 

 

②高級感

牛丼並盛りが380円の中、牛すき鍋膳は690円。ほぼダブルスコア。この構図で思い当たるのは、マックとかフレッシュネスの高級バーガーとか、スタバのリザーブコーヒーとかかな。あとは、コンビニのアイスコーナーの中に燦然ときらめくハーゲンダッツ

『ちょっと贅沢したいなぁ、けどそんなに金は使いたくないしなぁ』って時に、300円のアイスを食べ、800円のコーヒーを飲む心理は、結構多くの人に通底するのではないか。

その文脈でいうと、吉野家でサラダも味噌汁も卵もつけずに、しかも並盛りで690円ってかなりのチャレンジだけど、たまに行きたくなる価格帯でもある。『なんか野菜もいっぱいだし、お肉もゴージャス感あるし、卵につけて贅沢感あるし、690円なのもうなずけるよね!』と思わせる説得力も、そこはかとなく纏っている気がする。

 

③家庭感

チゲ鍋膳もアレンジで出てるけど、最初からそれがメインだったらここまでヒットしてないのでは、という仮説を持ってます。なぜなら、懐かしくないから。

すき焼きっていうのが良かったんだと思う。ビルボードにもランクインしてしまう、世界共通語のSUKIYAKI。家庭を持たず一人暮らししてると、なかなか食べる機会はない。多分リアルにお盆か年末年始に実家に帰った時くらいじゃないか?

みんなの心に焼き付いていて、どことなく郷愁を誘って母親を思い出し、特別な日に食べるスペシャルなエピソードが添えられる数少ない食べ物なんじゃないかと思う。『インスタント実家』というか、『手が届く特別感』というか、そんな佇まいが人を惹きつけているのではないか。なんとなく女性客が一人で食べる場面もよく見る気がしていて、家庭感は意外と小さくないのではと思ったりした。

 

 

引いて見ると、季節感とか高級感はやっぱりスタバとかマックがうまい気がする。家庭感は、逆にあんまりプレイヤーが思いつかなかった。大戸屋とかやよい軒も商業化されすぎてる感じがして、おふくろの味って感じはしない。ここは、チェーン店が味や雰囲気を再現しづらい部分なのかもな。

 

ホントは自分の仕事とか人生に惹きつける『転用』までしてメモの魔力は発揮されるらしいのですが、今回は畑違いでもあるので一旦ここまでということで。

不定期でつらつら書いてみたいと思います。